カヴァ

カヴァは発泡性ワインです。
スペインでは1972年からカヴァと呼ぶようになりましたが、これはケイブ、すなわち洞窟という意味なのでスペインの他の地方で作られてもカヴァと呼んでいます。
1872年、シャンパーヌで製造法を学んだジョセップ・ラベントスがペネデスのサン・サドルニ・ダノイアでスペイン最初の発泡酒造りを始めました。現在のコドルニュー社です。

フィロキセラにより葡萄がほぼ壊滅状態になりましたが、終息後は地元に根付く葡萄を中心にマカベオ、パレリャダ、シャレル・ロなどカヴァ造りにあう葡萄が植えられましたが現在ではシャルドネを始め他の品種も栽培されています。因みにフランスのシャンパーニュ地方で造られるシャンパンに使用される品種はシャルドネとピノ・ノワールです。

作り方はベースワインを造った後にボトルに詰め糖と酵母を加えて二次発酵させますが、この時、加える糖によって7種類に分けられ、糖分の少ないものから書き出すと下記になります。
- ブルット・ナトゥラル
- エクストラ・ブルット
- ブルット
- エクストラ・セコ
- セコ
- セミセコ
- ドゥルセ
二次発酵の期間は通常のカヴァで9ヶ月から15ヶ月、リザーブで15ヶ月から30ヶ月、グランリザーブの場合は30ヶ月以上ですが、それ以外にパラヘ・カリフィカドという36ヶ月以上二次発酵させる特別のカヴァがあります。このカヴァには二次発酵の期間以外にも樹齢10年以上の葡萄の木から採れる葡萄しか使用してはいけないという規則があります。
中心地にはカヴァの中心地はサン・サドゥルニ・ダノイア、そして隣接するペネデスにある200以上のワイナリーでは年間2億5千万ボトルが製造されていますが、その中70%を外国に輸出しています。輸出量が多い国の順位はドイツ、ベルギー、米国、イギリス、フランス、そして日本が6位で年間850万ボトルが輸出されています。上記に紹介した36ヶ月以上寝かせるカヴァの輸出国においては日本は米国に続き2位を占めています。

国内消費量において、バルセローナはさすが地元でもあり国内消費量の21%占めています。因みにマドリードは6%なのでカヴァの浸透度に大きな差があります。


